フリーランスは会社員とは異なり、自分で税金を計算して納付する必要があります。しかし、「どのような税金を納めるのか」「いつ支払うのか」が分からず、不安を感じていませんか?そこで本記事では、フリーランスが納める税金の種類や納税の仕組み、支払時期、納税時の注意点などを分かりやすく解説します。
フリーランスが納める税金の種類(納税の仕組みと支払時期)

フリーランスが納める税金は、所得や事業内容、保有する資産によって異なります。ここでは、代表的な税金の種類や納税の仕組み、支払時期について解説します。
所得税
所得税は、1年間の所得に対して課される国税です。所得は「売上額-必要経費」で求められ、さらに各種所得控除を差し引いた課税所得に応じて税額が決まります。毎年2月16日から3月15日頃までに確定申告を行い、所得税を納付します。
| 項目 | 内容 |
| 税金の種類 | 国税 |
| 対象 | 所得がある人 |
| 納付時期 | 確定申告期間(2月16日~3月15日頃) |
参照元:国税庁「No.2260 所得税の税率」(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm)
住民税
住民税は、前年の所得を基に都道府県・市区町村へ納める地方税です。確定申告の内容を基に税額が計算されるため、基本的に別途申告は不要です。納付書や口座振替などで、年4回に分けて納付するのが一般的です。
| 項目 | 内容 |
| 税金の種類 | 地方税 |
| 対象 | 前年に一定以上の所得がある人 |
| 納付時期 | 一般的に6月・8月・10月・翌年1月 |
参照元:総務省「個人住民税」(https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/150790_06.html)
消費税
消費税は、一定の条件を満たした課税事業者が納める税金です。インボイス制度の開始により、免税事業者から課税事業者に転換するケースが増えています。対象となる場合は、確定申告と併せて消費税の申告・納付が必要です。
| 項目 | 内容 |
| 税金の種類 | 国税・地方消費税 |
| 対象 | 課税事業者 |
| 納付時期 | 原則として毎年3月31日まで |
参照元:
国税庁「No.6303 消費税および地方消費税の税率」(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6303.htm)
国税庁「インボイス制度について」(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/zeimokubetsu/shohi/keigenzeiritsu/invoice_about.htm)
個人事業税
個人事業税は、法令で定められた業種を営み、年間の事業所得が一定額を超えた場合に課される地方税です。全てのフリーランスが対象ではなく、対象業種や所得額によって納税義務が異なります。
| 項目 | 内容 |
| 税金の種類 | 地方税 |
| 対象 | 法定業種で一定額を超える所得がある人 |
| 納付時期 | 一般的に8月・11月 |
参照元:東京都主税局「個人事業税」(https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp/kazei/work/kojin_ji)
固定資産税
固定資産税は、土地や建物などの固定資産を所有している人に課される地方税です。事業用・自宅用を問わず、毎年1月1日時点の所有者が納税義務者となります。フリーランスの場合、自宅兼事務所や事業所を所有している場合に納付が必要です。
| 項目 | 内容 |
| 税金の種類 | 地方税 |
| 対象 | 土地・建物などの所有者 |
| 納付時期 | 自治体ごとに年4回程度 |
参照元:総務省「固定資産税」(https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/150790_15.html)
フリーランスの節税対策

フリーランスは、税制を正しく活用することで課税所得を抑えられます。代表的な節税対策は、次のとおりです。
- 青色申告:要件を満たすと、最大65万円の青色申告特別控除を受けられる
- 所得控除:医療費控除や小規模企業共済等掛金控除、扶養控除などを利用すると、課税所得を減らせる
- 必要経費:事業に必要な支出を経費として計上し、領収書や帳簿を適切に管理する
フリーランスの節税対策については、以下のページを併せてご覧ください。

フリーランスの納税に関する注意点

フリーランスは自分で税金を管理する必要があるため、納付期限や帳簿管理などに注意しなければなりません。適切な管理を行うことで、余計な負担やトラブルを防ぎやすくなります。
納付期限を過ぎると延滞税や加算税が発生する
税金を納付期限までに納めないと、延滞税や加算税などが課される場合があります。また、地方税では延滞金が発生することもあります。納付期限を事前に確認し、口座振替やキャッシュレス納付などを活用して、納め忘れを防ぎましょう。
経費や領収書は日頃から適切に管理する
経費や領収書を日頃から整理しておくことで、確定申告の負担を軽減できます。会計ソフトを利用して収支を記録すると、帳簿作成や経費集計を効率化しやすくなります。また、領収書や請求書は一定期間保存する必要があるため、紙・電子データともに適切に保管しましょう。
税制の改正を定期的に確認する
税制は毎年のように改正されるため、控除制度や税率、申告方法などが変更される場合があります。インボイス制度のように事業へ大きな影響を与える制度改正もあるため、国税庁などの公的機関の公式サイトで最新情報を確認することが大切です。
フリーランスの税金に関するよくある質問

ここでは、フリーランスの税金についてよく寄せられる質問をまとめました。初めて確定申告をする方や独立を検討している方は参考にしてください。
確定申告が必要ですか?
フリーランスとして所得がある場合は、原則として確定申告が必要です。ただし、所得金額や状況によっては申告義務がないケースもあります。自分が対象となるか分からない場合は、国税庁の案内を確認しましょう。
税金を払わないとどうなりますか?
納付期限までに税金を納めない場合、延滞税や加算税、地方税では延滞金などが課される場合があります。滞納が続くと財産の差押えなどの対象になる可能性もあるため、期限内の納付が重要です。
会社員の納税との違いはありますか?
会社員の場合は、勤務先が所得税の源泉徴収や住民税の特別徴収を行います。一方で、フリーランスの場合は、自分で税額を計算して納付する必要があります。そのため、日頃から収支や経費を管理することが大切です。
会社員の副業でも税金はかかりますか?
会社員の副業で所得が発生した場合は、所得税や住民税の対象となることがあります。所得額や副業の内容によって確定申告が必要になるケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
フリーランスは自分で納税を適切に管理しよう
フリーランスは所得税や住民税、消費税、個人事業税など、事業内容や所得に応じた税金を自分で納付する必要があります。納付期限や税制改正を把握し、日頃から帳簿や領収書を整理しておくことで、スムーズに確定申告を進められます。正しい知識を身に付けて、計画的に納税を行いましょう。
